記念館だより

特別展「映画衣裳デザイナー 黒澤和子の仕事」開幕しました!

2017.09.15

本日9月15日(金)より、鎌倉市川喜多映画記念館では、現在大活躍中の映画衣裳デザイナー・黒澤和子さんの仕事をご紹介する特別展が始まりました。

黒澤明監督を父に持つ和子さんが、黒澤監督の『夢』から映画の世界に入り、時代劇から現代劇まで多くの作品を手掛け、現在の日本映画を支えるようになっていく足跡を、デザイン画を中心とした資料でご覧いただけます。


今回は東京衣裳さんのご協力で、映画で実際に使用した衣裳も展示しています。『真田十勇士』で松坂桃李さん演じる霧隠才蔵が着用した独創的な衣裳から、『清須会議』で大泉洋さん演じる羽柴秀吉が着ていた豪華絢爛な衣裳まで、是非間近でお楽しみください。

当館ではこれまで古典的な作品を中心に取り上げてきましたが、現役で活躍中の映画人をご紹介できる機会を本当に嬉しく感じると同時に、映画界の現在・未来を見据えての展示は今後益々重要になってくるのではないでしょうか。
というわけで、今回は映画上映も比較的新しい作品が中心となり、当館としては色々な意味でチャレンジングな企画となっています。

ちなみにですが、現在公開中の話題作『三度目の殺人』(是枝裕和監督)と、来月いよいよ公開の『アウトレイジ 最終章』(北野武監督)、どちらも衣裳デザインは黒澤和子さんが手掛けているんですよ。凄いですね!

幅広い世代の方にご覧いただきたいと思っていますので、これからの過ごしやすい時期、是非遊びに来てください。スタッフ一同お待ちしています。(胡桃)

企画展<映画と音楽の素敵な出会い>終幕

2017.09.14

長かったようで短い夏も終わり、企画展<映画と音楽の素敵な出会い>も盛況のうちに幕を閉じることができました。『アラビアのロレンス』や『ラストエンペラー』、『甘い生活』など、今回の特集の関連上映はどの作品も好評でチケットの売れ行きがよく、大変な賑わいをみせました。スクリーンでの上映を観る機会が久しくなかったという作品もありましたし、『男と女』や『死刑台のエレベーター』のように心に残る印象的なメロディがあって、映画音楽の切り口で再びスポットを当てることによって注目の集まった作品もありました。皆さま、楽しんでいただけましたでしょうか。

9月2日(土) ミニコンサート 共催:鎌倉芸術館

「スチールパンで奏でる映画音楽」演奏:smick pan crew

せっかくの映画と音楽の特集なので何か演奏会イベントをできたらいいなと考えていたところ、鎌倉芸術館キャラバン隊の皆様のご協力により、当記念館の庭園内にある旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)で初のミニコンサートを開催することができました。現在改修工事により休館中(2017年1月~9月)の鎌倉芸術館が、鎌倉市内のほかの施設に出張してコンサートのイベントなどをお届けする休館中のプロジェクト・鎌倉芸術館キャラバン隊。鎌倉国宝館では「古神宝に見る雅楽の世界」と題したイベントが同じく9月中に開催されていたようです。

 

当記念館では、鎌倉・逗子在住のメンバーを中心に活動するスチールパン・バンド“smick pan crew”(スミック パン クルー)の皆さんにお越しいただき、『プリティ・ウーマン』のテーマ曲や『ティファニーで朝食を』の主題歌“ムーン・リバー”、それから『スウィングガールズ』の演奏レパートリーにも入っていたグレン・ミラー楽団の代表曲“イン・ザ・ムード”、ディズニー映画『リトル・マーメイド』の主題歌“アンダー・ザ・シー”など、お馴染みの曲を演奏していただきました。いくつか種類の異なるスチールパン(スチールドラム)の楽器をメンバー7人で奏でる音色は心地よく、何よりも演奏している皆さんの楽しそうな表情や動きが聴衆に集った100名を越える方々にも伝播し、野外演奏ならではの気持ちの良い雰囲気の中でのコンサートとなりました。当日の午前中は雨が降っていて、どうなるか不安な空模様だったのですが、午後からは見事に天気が回復して夏らしい暑さも戻り、野外演奏の催しとしては最高の日和となりました。

9月9日(土) ギャラリートーク

「Walkabout ~美しき映画ポスターをめぐる旅」

そして企画展のフィナーレを飾るに相応しいイベントとして、今回の展示で『2001年宇宙の旅』、『未知との遭遇』、『ブレードランナー』、『チャイナタウン』など所蔵の海外版オリジナルポスターをご提供いただいた映画ポスターコレクターの小野里徹さんと、『60、70、80、90、ゼロ年代アメリカ映画100シリーズ』(芸術新聞社)の企画・編集・共編執筆者である渡部幻さんをお招きして、ギャラリートークを開催しました。ポスターの魅力や映画作品そのものの魅力、細部のデザインの特徴などに関して、こんなにも詳細なお話を聞ける機会もまたとない、ということで当記念館の展示室はそれほど大きなスペースではないのですが、参加してくださった40名近い皆様とギュウギュウになりながら、会場を周遊しました。

明日からは特別展<映画衣裳デザイナー 黒澤和子の仕事>がスタートします。時代劇の衣裳デッサンや実際に映画で使われた衣裳も登場します。ご期待ください。(B.B.)

 

親子で楽しめる!夏の映画上映会

2017.08.24

夏休み恒例の映画上映会が8/23,24の二日間にわたって行われました。

1日目は小学生向けの会、題して”宮沢賢治の世界”。宮沢賢治原作のショートフィルムを4本上映しました。馴染みある原作の映画から今回初めて観た作品、作品のテイストも様々で皆さんに楽しんでいただけたようです。

2日目は小さなお子様向けの会で、『おむすぎころりん』と『ぶんぶくちゃがま』の2作品を上映しました。上映後、”昔のお家の中を探検してみよう!”ということで、旧和辻邸に移動し、家の中をご案内しながら昔の暮らしの様子を知ってもらいました。

初めて見る茶釜や火鉢、「2階はないの?」と見慣れない平屋の日本家屋に興味津々だったようです。

探検の後は缶ぽっくりや松葉相撲、おはじきやメンコなど昔の遊びを汗だくになりながら元気いっぱい楽しみました。

今回の上映会が子供たちの夏休みの思い出の一つとして残っていただけたら嬉しいです。

今後も楽しい企画をご期待ください!(つむぎ)

ぐるぐるアニメワークショップ2017

2017.08.10

こちらも毎夏に開催している「ぐるぐるアニメワークショップ」(2017.8.5 開催)。

プラキシノスコープという、映画(映写機)が発明される以前に作られた映像玩具を使って、参加した子どもたちが描いた12コマの絵がアニメーションとなって動き出すまでを体験するワークショップです。

工作ワークショップを始める前に、みんなで映像のしくみを学ぶべく、実際の35mmフィルムをさわって24コマ(映写機は1秒間に24コマ進む)がどれくらいの長さなのかを測ったり、サイレント時代の映画を16mmフィルムの小型映写機で実際に上映して鑑賞したりします。

今年は大正時代に流行した漫画「正チャンの冒険」シリーズのアニメーション版をみんなで観ました。正チャンと相棒のリスによる様々な冒険譚は、当時の子どもたちのあいだで大流行しました。日本の漫画で初めて吹き出しを使用した作品としても知られ、映像でも吹き出しコマが登場します(コマ飛びしている箇所は、吹き出しの後半が出ません…!)。上映後、参加した子が「正チャンの漫画、家にある!読んだことある!」と教えてくれました。お爺ちゃんの持ち物なのだそうです。

工作タイムです。子どもたちが一生懸命考えて作った12コマの作品は、どれもアイディアが素晴らしく、シアターでスクリーンに映し出しての上映会は今年も盛り上がりました。釣りやサッカー、花火に夏祭りに…と、どの作品も子どもたちが夏休みを思いっきりエンジョイしている様子が伝わってきました。うらやましい!(B.B.)

ぐるぐるアニメワークショップ 特別講師:郷田真理子