過去の企画展
特別展「映画監督 黒澤明の世界」
4月01日〜6月26日戦後の日本映画を代表する〈世界のクロサワ〉は、昨年の2010年に生誕百年を迎えました。国内はもとより、国際的にもクロサワの仕事は再検証され、その名声を一段と高めることになりました。F・コッポラ、M・スコセッシ、S・スピルバーグ、J・ミリアスなどは〈クロサワの子供たち〉と称され、その影響力のすさまじさを知るに十分でありましょう。
青年期に美術家を目指していたクロサワは、映像の世界でも抜きんでた造形力を発揮し、「映画に一番近い芸術は音楽だ」との考えのもと、画と音の構成に独特の試みを散りばめました。また、脚本家たちとの共同作業により、息をもつかせぬ物語展開や奇抜な発想を作品化しました。
本企画は、黒澤監督の業績の一端を数々の貴重な資料でたどるとともに、全30作品の中から折々の8作品を上映いたします。また、関連する講演会も多数ご用意いたしました。この機会に、〈クロサワ・ワールド〉をぜひご体験ください。
「グラフィックデザイナー野口久光の仕事 ~ヨーロッパ映画を彩るポスターとともに~」
7月01日〜8月28日戦前戦後の数々の名作映画のポスターを制作し、油絵のような作風でヨーロッパ映画の空気感を表現した野口久光。その作品は海外の映画作家などからも高く評価されました。また、彼の確かなデッサン力はジャズやクラシックのレコードジャケットにも発揮され、映画だけでなく音楽も含めた幅広い異文化の香りを紙上で巧みに表しています。
今回の企画展では、野口氏が手がけたヨーロッパ映画のポスターを中心に展示するとともに、映画雑誌の表紙絵や音楽レコードのジャケット、スケッチなどもご紹介いたします。グラフィックデザイナーとして、外国文化の豊かな空気感を日本の人々に伝えた氏の仕事をご期待ください。
「大人は判ってくれない」(1960年公開)
フランソワ・トリュフォー監督が大変気に入ったポスター。
その後の監督作「二十歳の恋」の中でも、このポスターを登場させました。 
特別展「鎌倉の映画人・女優 田中絹代」
9月01日〜11月27日2009年、生誕百年を迎えた映画女優・田中絹代。
半世紀に及ぶ映画人生を絶えずスター女優として過ごした、日本映画史上、稀有な映画人の一人です。サイレント期の可憐な娘役で人気を博し、トーキー時代を迎えてその地位を不動のものとしました。戦後間もなく親善大使として民間人初渡米の栄誉を得、溝口健二監督による作品で国際的評価も受けました。晩年の作品「サンダカン八番娼館・望郷」でのベルリン国際映画祭主演女優賞は彼女の最高の栄誉でしょう。
田中は松竹撮影所の大船移転に伴い鎌倉に移住、鎌倉山の『絹代御殿』で映画人生を全うしました。
彼女の映画史を再現すると共に、波乱の一生を資料で回顧する企画展に是非お越しください。
*10月12日から一部展示替えあり
「国際映画祭への招待 ~華やかな夢の祭典~」
12月01日〜1月29日映画ファンの注目を浴びるカンヌ、ヴェネチア、ベルリンなどの国際映画祭が世界各地で毎年開催されています。
世界中の映画と映画人が一同に集い、さまざまな趣向を凝らしたイベントも行なわれ、賑わいをみせます。
当記念館では、国際映画祭の歴史や内容を、貴重な映画祭ポスターや写真、カタログなどを中心に、その華麗なる世界をご紹介いたします。
「映画監督 新藤兼人の仕事」
2月02日〜3月28日まもなく百歳を迎える新藤監督は、今年公開(2011年)の新作『一枚のハガキ』を監督、日本映画界を代表する現役の作家です。現像、そして映画美術から出発し、脚本家としてデビュー後は第一線で活躍、多数の脚本を提供しました。戦後は監督としてデビューするとともに、独立プロの先駆けとして独自の製作システムを確立し、話題作を次々に発表しています。その監督の歩んできた道をポスターやスチル、プレスなどの資料で辿るとともに、監督の自筆原稿や台本なども展示、同時に監督が数多く書かれた脚本の代表的映画化作品の資料も展示いたします。








